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薄明と
心が宙に浮かんだ 冷え切った両手が
何もかもを拒む 「なんでもないよ」
…なんて
古傷が痛んだ 忘れてた筈だった
もう跡形も無い だけど確かに
緩やかに 枯れてゆく花を
ただ見つめていた
どうすれば救えるの?
黄昏が迫る情景
ああ この儘飲み込まれてもいい
私は此処でひとり
消えてく熱を抱いて 彷徨うだけ
心が宙に浮かんだ 空っぽになっていた
私が止まっても 時間は進む
ほら
軈て陽は落ちて 夜に染まる窓
貴方の声がして ふと目を覚ます
緩やかに 枯れてゆく花に
水を与えたら
少しでも救えるの?
真夜中が迫る情景
まだこの儘 留まらせて欲しい
貴方と此処でふたり
欠けた想い 繋ごう
散々な毎日を過ごしても
笑って「平気だよ」って
嘘だらけ どうしようもないな
本当の自分 また探し求めて
夜明けを待つ
暁が迫る情景
藍の空を 溶かすように 煌めいた
薄明が照らす情景
ああ この儘 飲み込まれてもいい
私を連れ出して
消えない熱を抱いて 彷徨うの
心が宙に浮かんだ 触れると鈍く光った 僅かな温もりが 私を包む
今

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